羽賀洋子|HAGA YOKO

〜「『色光オルガン』のように」(ギャラリーなつか)月刊ギャラリー4月号 hot footprint〜

「色光オルガン」のように

白川茂樹

「色奏―影映」と副題を付した個展。作品の前に立つと、絵画と向き合うというよりは、色そのもの・光そのものに包まれている感覚になる。色彩の求道者としての作家の到達点だ。

 色を突き詰めると、音が聞こえてくる。絵画の営為が音楽と親和性を持つ。作家自身もそのことに意識的で「音・色・かたちのポリフォニー」という、音楽とのコラボレーション展を続けている。

 かつて作曲家スクリャービンは音と光が対応する「色光オルガン」を夢想した。それが実現したような展示だった。

(ギャラリー 2017.4 hot footprint 展覧会訪問)
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